烏山秀直『星廻り』
2025年11月29日(土)-12月21日(日)
11:00-18:00 月曜日休み
オープニングレセプション
11月29日(土)17:00スタート
Special Events
presented by Karasuyama × kenakian
◆ライブパフォーマンス 11月30日(日)15:00-16:30
ソフトコンクリート(齋藤浩太+東亭順)with 里実咲
◆トークショー 12月20日(土)15:00-16:30
石井琢郎・諏訪未知・烏山秀直
このたび kenakianでは、烏山秀直による個展「星廻り」を開催いたします。
繁華街、海辺、山林や沢、近所の居酒屋、爆心地、干潟、鋳物製鉄所・・・各地あらゆる場所で採集したもの、はたまた部屋を掃除すると出てくる埃・・・日々それらをひたすら収集し自作される顔料。そしてオーガンジーに染みいる無数の点や幾何学模様。本展覧会では、烏山秀直が描く/描かされている 未知の拡がりをぜひご体感ください。また、会期中には烏山氏による特別企画として、氏と様々なプロジェクトに取り組んでいる作家をお迎えし、各イベントを開催いたします。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
星廻りとは、
人間の運命を左右する星の巡り合わせという。画面に向き合っているとふと思うことがある。
描いているのか、描かされているのかと。描くことで起こる現象を次の画面でも同様に描くのか、または別のアプローチで描くのか。一旦画面から離れ次へと取り掛かるが、またここでも似た考えが起き、、、を反復するうちに、作品らは緩やかに差異を生じつつ現実世界に現れてくる。
絵とは、制作とは何を指すのか。自身と絵を取り巻く状況を見つめる。日々、目紛しく変化する社会情勢や生活の中で重層化する記憶や感情、制作に必要な道具や材料と表現媒体の検証を含めた行為と実践、費やす時間。あらゆる要素が関係し結びつき、生成と膨張を繰り返しながら新たな課題と更なる展開が生まれていく。それは、想像と現実双方の空間に散らばった星々のようであり、それら無数の起点を往来可能な私は廻り、媒体となって表出する画面を絵画、あるいはその周辺と呼ぶのかもしれない。
巡り合わせや運命というのは些か大袈裟ではあるが、そのように考えている。
烏山秀直

《振響 —星廻り—》2023年 2751 × 2751mm
ミクストメディア|シルクオーガンジー

展示風景《星廻りの為のドローイング》
2020〜2023年制作(各594 × 420mm)
ミクストメディア|方眼紙
撮影 長野聡史
©︎ Karasuyama Hidetada
烏山秀直 Karasuyama Hidetada
1978 長崎県生まれ
2003 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業
主な個展に、2023年「 G3-Vol.152 絵画になる時間」熊本市現代美術館(熊本)、2020年「まばたきさえ-散りばめられた時間と集積」アズマテイプロジェクト(神奈川)、2013年「トキアートスペース企画シリーズ “Critical Painting”」TOKI Art Space(東京)、主なグループ展に、2024年「現実63」 AIR motomoto(熊本)、2023年「HAKOBUNE-放射するアート-」諸磯青少年センター(神奈川)、2020年「VIVIDOR-人生を謳歌する人-」アズマテイプロジェクト(神奈川)、2019年「Possible or not impossible」アズマテイプロジェクト(神奈川)、「Memento mori 昨日、今日、明日、」アズマテイプロジェクト(神奈川)、2016年「Japan im Palazzo」Kunsthalle Palazzo(リースタル/スイス)、2015年「中国広州日本現代アート展2015」53美術館(広東省/中国)、2014年「songs for a pigeon」在日スイス大使館・gallery COEXIST-TOKYO(東京)、「西宮船坂ビエンナーレ2014」 兵庫、2012年「行為の触覚 反復の思考」上野の森美術館(東京)、2010年「Open Studio」Atelierhaus Arlesheim(バーゼル/スイス)など
ウェブサイト https://www.karasuyamahidetada.com


フライヤー制作:不二七/AZP
Special Events presented by Karasuyama × kenakian
◆ライブパフォーマンス 11月30日(日)15:00-16:30
ソフトコンクリート(齋藤浩太+東亭順)with 里実咲
齋藤浩太(音楽家、翻訳家)
1974 横浜生まれ 横浜在住。オルタナティブ・ブルースバンドGLDN(2002~2025)を率いたほか、即興を軸としたソロやプロジェクトで演奏。また映像作品への楽曲提供も行なっている。訳書にチャールズ・ウィルフォード『コックファイター』、ハリー・クルーズ『ゴスペルシンガー』(共に扶桑社)。
東亭順 (現代美術家、AZP代表、藝術喫茶パロマとヴォルケンホフ運営、愛犬家)
1973 東京生まれ 横浜在住。HGK FHNW 修士課程中退(スイス)。2009~2015をスイスやドイツを拠点に活動。ソロ活動以外にアート・ユニットsongs for a pigeonやライヴ・パフォーマンス・ユニット烏亭を結成し、実験的な発表を続ける。2018年に横浜市伊勢佐木町にアーティスト・ラン・スペース創造的実験場を発足、次回で40回目の企画を予定している。
里実咲(芸術家)
1998 長崎生まれ 東京在住。2025 武蔵野美術大学通信教育課程油絵学科在籍。2022 「わいの、あたいも(芸術)祭り」 アズマテイプロジェクト(神奈川)。
◆トークショー 12月20日(土)15:00-16:30
石井琢郎・諏訪未知・烏山秀直
石井琢郎(彫刻家)
1979 長崎生まれ 埼玉在住。2009 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程。美術専攻彫刻研究領域博士(美術)修了。主な個展に、2024「礼拝堂に石が在る」 本多記念教会(東京)、「饒舌 | 沈黙」 印西市文化ホール(千葉)、2019「One stone」 アズマテイプロジェクト(神奈川)、2017 「肌理のつらなり」 秋山画廊(東京)、2015 「Reach into it」 さいたま市プラザノース(埼玉)、主なグループ展に、2023 「戯け」 美濃加茂市旧櫻井邸(岐阜)、2021 「さいたま国際芸術祭 市民プロジェクト 時のきざはし」(埼玉)、「物と視点」 Kumagusuku (京都)、2020 「before sunrise after dark」 アズマテイプロジェクト(神奈川)、2019 「Art session Tsukuba 2019」(茨城)、「Memento mori 昨日、今日、明日、」 アズマテイプロジェクト(神奈川) 2016 「KAAT突然ミュージアム2016」 神奈川芸術劇場(神奈川)、2014 「Rokko meets art 2014」(兵庫)、2012 「行為の触覚 反復の思考」 上野の森美術館(東京)など
諏訪未知(美術家)
1980 神奈川県生まれ 神奈川在住。2005 多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻油画研究領域修了。主な個展に、2024「Knife Rest」gallery21yo-j(東京)、2022「Project N 86 諏訪未知」東京オペラシティーアートギャラリー(東京)、2020「3つの世界」KAYOKOYUKI(東京)、「凧の回転、水の落下」アズマテイプロジェクト(神奈川)、主なグループ展に、2022「Letters, Lights, Travels on the Street(僕らが旅に出る理由)「Curated by Jeffrey Rosen」NOWHERE(ニューヨーク)、「ヘリオトロープ」照恩寺(東京)、2022「VOCA展2020」現代美術の展望」上野の森美術館(東京)、2018「絵画の現在」府中市美術館(東京)、2012「行為の触覚 反復の思考」上野の森美術館(東京)など
烏山秀直(画家)
1978 長崎県生まれ 長崎在住。2003 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業。本展覧会『星廻り』の展示作家。展覧会の略歴は上記プロフィールを参照。
