坂口 寛敏 「拡張する庭 2023」
2023年7月22日(土)〜8月27日(日)
11:00 〜18:00 木 / 金 / 土 / 日
※夏季閉場|8月10日(木)〜13日(日)
アーティストトーク+座談会|7月22日(土)17:00 より
kenakian 2023 プロジェクト
助成|公益財団法人 金子財団
Dates| Saturday 22 July – Sunday 27 August 2023
Open hours| 11:00 am – 6:00 pm, Thursday – Sunday
Closed for summer | 10 – 13 August
Artist Talk & Roundtable discussion| Saturday 22 July 5:00 pm-
kenakian 2023 project
Supported by KANEKO Public Interest Incorporated foundation
無から時空が生まれ、宇宙の拡張が始まった。
何も無い状態から何かが発生する創造空間とは如何なるものなのか?
私は画布にガスバーナーの炎をあてて焦がしながら描き始める。
熱エネルギーを受けて画面が変容していく。
物質が熱エネルギーの作用により流動的で循環可能な状態になる。
草原が焼かれ黒土と化した地面から力強く植物が芽吹き緑の草原へと
移り変っていく。何かが生まれる発生の場に私は接続していたい。
kenakianのある佐賀市と私が生まれ育った福岡市は、脊振山地を分水嶺として、
北側は玄海灘であり、佐賀の南側は有明海に接続する。
福岡側の糸島海岸や佐賀の虹の松原海岸は、白砂の渚で、
2023年1月その浜でドローイングの映像作品を作った。
7月15日には、この板舟で泥だらけになりながら有明の干潟を滑らせ、
その痕跡をドローンなどで撮影した。
坂口 寛敏
©︎Hirotoshi SAKAGUCHI / photos by kenakian
坂口 寛敏 Hirotoshi SAKAGUCHI
1949年 福岡県生まれ。1975年 東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻を修了した後、西ドイツに8年間滞在する。ミュンヘン美術アカデミー卒業。帰国後には東京藝術大学美術学部油画にて教鞭をとり、芸術家としての活動や経験を通じた指導をはじめ美術教育の現場に長年携わる。絵画制作やランドスケープアートのほか、アートを介した地域交流なども各地で実践。近年には、秩父FORESTの活動に加わり自然の永続的な循環に関わるプロジェクトを展開するなど、作品制作と並行してその実践は多岐に連動している。